菊水作戦BOX(全10艦セット) 完成品


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菊水作戦BOX(全10艦セット) 完成品

戦艦「大和」最後の戦いを伝える

太平洋戦争も終盤の昭和20年4月6日午後、日本海軍最後の艦隊が山口県徳山沖から出撃しました。沖縄に上陸を開始した連合軍に対する守備隊の総攻撃や陸・海軍航空機による特攻作戦を支援するため、残存している水上艦艇を突入させることが決定されたのです。
 この沖縄戦で実施された日本海軍による一連の攻撃は“菊水作戦”と名付けられていました。切り札として温存されていた戦艦「大和」を旗艦として、軽巡洋艦「矢矧」と8隻の駆逐艦「冬月」「涼月」「朝霜」「初霜」「霞」「磯風」「浜風」「雪風」による第1遊撃部隊が編成され、海上特攻隊と命名されました。

 「大和」の任務は艦を沖縄本島の残波岬に座礁させて砲撃を行い、その後は乗員を陸戦隊として突撃させるという生還を期さないものだったのです。艦隊は豊後水道から大隈海峡を通過する間は潜水艦を警戒した第1警戒航行序列、その後は輪形陣の第3警戒航行序列に移行し、進路を秘匿するためいったん西北西に向かいました。すでに日本近海でも制空権、制海権とも失われていたにもかかわらず、九州を離れると護衛戦闘機もすべて帰投してしまいました。しかし第1遊撃部隊の行動は出撃のわずか5時間後には米潜水艦に察知されていたのです。

 翌4月7日早朝、艦隊は米偵察機との接触を機に進路を南に変更。正午過ぎには12隻の米空母から飛び立ったヘルダイバー急降下爆撃機やアベンジャー雷撃機など攻撃隊の第一波が飛来し、「大和」に攻撃を集中したのです。三式弾装備の46cm砲9門を初めとする数百の対空火器で激しく応戦し、最大戦速で回避する「大和」に向けて次々に命中弾や至近弾が加えられました。その後も絶え間ない波状攻撃は2時間あまりも続き、延べ300機以上の米軍機が襲来。左舷に集中的に魚雷攻撃を受けた「大和」はついに傾斜復元が不可能となり左へ転覆、巨大な爆発とキノコ雲を上げて坊ノ岬沖の海中に没したのです。護衛の艦隊も大きな被害を被り、佐世保に帰投できたのは「冬月」「雪風」「初霜」そして艦首を大破して後進航行してきた「涼月」のみとなりました。大艦巨砲主義が終焉を迎えた時代に誕生した悲劇の戦艦「大和」が、その実力を発揮する機会はついに訪れなかったのです。
価格:70800円


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